教えていると、そう簡単に覚えられること、治ることばかりではないので、どうしても何度も同じことを言うことになります。
簡易的な措置として
①答えをすぐ見せる
②無駄な時間が大半な中でも、本人が知っていることから実現に近づける
というレッスンが出来ます。
譜読みが出来ない生徒がいます。その生徒さんへの簡易的な措置の例えば
①の場合、子供は耳がいいので、弾いて音を聴かせて手を見せて、真似させればいいんです。
②の場合は、ドレミが高さで読めないので、色で認識させます。何度も何度も同じことを繰り返すと、音符に色をつけて、色を塗ってからなら弾くことができるようになります。ぬりえが好きな生徒さんは、必ず音符に色をぬってから弾く。という習慣がつきます。すると、音符が読めているようにみえてきて、その出来る方法を崩したくなくなります。そんな生徒さんを受け持った時、レッスン中もぬりえをしてからでないと、弾きたくないと言われたことがありました。30分レッスンで25分ぬりえをし、音楽のレッスンは5分。
そのレッスンが終わり
自分は楽だけど、果たしてこれって音楽のレッスンなのかな?
と、疑問に思うようになりました。
(ぬりえはいいと思います。でも、お家や絵画教室でやった方がいいのでは、と思うのです。)
音符を覚えたりする繰り返しの暗記は、確かに必要で、それを毎回同じ方法でするのは悪くないことだと思います。ですが、本人も喜ぶ楽な方法だからということで、同じ方法ばかりをしてしまうと、弊害が生まれてしまう、、、なぜなら、①は結局楽譜を読んでいないし、②は実際の楽譜は白黒で色なんかついていません。
ルーティンワークな指導にならないよう、同じことでも新鮮な気持ちで受け入れられるような指導をしたいと思う日々です。